1. 設立趣意
今日の日本は国際競争力が低下するリスクが高まっています。海外からの労働力不足も相まって、日本は高いスキルを持つ人材が集まる場所としての地位を失いつつあることも指摘されています。実際、優秀な人材の供給源となりうる日本への留学生は、日本ではなく、他国で学ぶ傾向も見せはじめました。日本の出生率の低下と高齢化を踏まえると、日本が海外の労働力に門戸を開くことがいかに重要かわかります。こうした問題への対策がなければ、日本は高度人材不足に悩まされること必須といえましょう。衆知の通り、近年、訪日・定住者に占めるベトナム人は非常に高い割合を占め、両国は国際交流の発展と向上に努めてきました。しかし、私が大学教員を務めるようになり常々感じていたのは、日本における大学生の国際問題への関心の低さであり、教育・学術交流の機会の少なさについてでした。こうした指摘は私だけでなく他の大学教員に携わる先生方からも出されており、日本、ベトナム、そしてアジア全体の将来を憂う声が多いとわかります。そのためアジア全体、特に日本とベトナムの国際交流の発展に少しでも貢献したいという強い思いが私の中にありました。以上の問題の解決に資するため、日越の学生や研究者の皆様に教育、学術面での交流を促進する機会をご提供し、国際交流を通して日越の高度人材育成事業を基に、アジアに向けた知的交流の発展に広く寄与することを目的として「一般社団法人 アジア未来協会」設立するに至りました。
2. 主な活動内容
(1) 研究者向けの国際的な教育・研究交流機会の供与
(2) 学生向けの国際的な教育・研究交流機会の供与
(3) 海外留学やオンライン・コミュニケーションを促進するイベントの開催
(4) 日越投資家の交流機会供与
(5) 一般の方々に向けた講演会の開催
(6) 大学生向けの無料日本語オンライン教室開講
(7) 在日ベトナム語学習者(大学生)向けの無料ベトナム語オンライン教室開講
(8) アジア各国の文化交流イベントの実施
(9) AFA希望基金
(10) 未来研究会議(AFRC)
3. 設立時役員
会長兼代表理事 グェン トゥイ 博士(経済学)(千葉商科大学)
理事兼事務局長 高橋 塁 博士(経済学)(東海大学)