AFAとハノイ大学が経済学セミナーを共催 ― 学生たちが経済を通じてグローバル課題を探究

経済学の視点から「豊かな国」と「貧しい国」を読み解く
アジア未来協会(AFA)は、ハノイ大学との連携のもと、経済学セミナーおよび学生交流プログラムを開催しました。
本セミナーでは、AFA会長であり、千葉商科大学准教授を務めるグエン・トゥイが登壇し、「グローバル人材育成」および「経済学から見る“豊かな国”と“貧しい国”」という2つの重要なテーマについて、示唆に富んだ講義を行いました。
講義には日本語運用能力に優れたハノイ大学の学生が参加しました。セミナーは全編日本語で行われ、アジア経済のダイナミズム、日越協力の重要性、貧困と経済成長のメカニズムについて参加学生は理解を深めました。
グェン トゥイは持続可能な生計フレームワーク(Sustainable Livelihoods Framework)の概念を示し、人的資本・社会関係資本・物的資本・自然資本・金融資本という5つの資本の視点から、貧困削減と包摂的発展に向けた戦略を解説しました。講義では、ネルソン・マンデラの言葉「教育は世界を変える最も強力な武器である」を引用し、教育の持つ力とその意義を力強く訴えました。
セミナー後半では、グループディスカッションや双方向型の質疑応答、学術論文執筆の基礎を学ぶミニワークショップも実施され、学生たちは経済学研究に必要な思考と表現力を高める貴重な機会を得ました。参加者からは、「知的好奇心を刺激され、自らの進路や社会への貢献について深く考えるきっかけになった」との声が多く寄せられました。
本イベントは、AFAとハノイ大学が締結した連携覚書(MoU)に基づく最初の大規模な共同事業であり、今後の二国間協力をさらに深める重要な一歩となりました。AFAはこれからも、アジアの次世代を担う学生や研究者が、国際的な学び・対話・学術的協力を通じて成長できる機会を創出してまいります。

アジア未来協会(AFA)